ご存じのとおり、NHKスペシャルドラマ 『坂の上の雲』 は平成21年から平成23年にかけて全13話を3部に分けて各年4〜5話ずつを年末の大河ドラマの放映時間枠を使って放送されたものです。 実際の制作期間だけでも5年以上に及び、ロケは日本国内のみならず世界各地で行われ、制作費もNHKとして前代未聞のものとなりました。 NHKが如何にその総力を挙げて取り組み、力を入れていたかが判ります。
私もご縁があってこの 『坂の上の雲』 に大先輩の平間洋一氏と一緒に制作途中から参画させていただき、主として平間氏が台本などの歴史・海軍史考証、私が現場の細かなところの海軍考証及び演技指導を担当いたしました。 結局、最後のCG制作と番組編集のところまで関わらせていただきましたので、3年9ヶ月にわたるお手伝となりました。
当初の放送では1回1話が90分でしたが、NHKは途中でコマーシャルなどが入りませんので、流石に90分を見続けるのはちょっときついものがあると思っておりましたところ、平成26年になって再放送が行われた際これを1回45分として2つに分けて編集し直されて合計26回の番組となりました。
この再放送に併せて、NHKの松山放送局が毎回次回放送分の話しのあらすじなどを纏めた事前予告記事をその公式サイトで連載しました。 そこで、私も番宣の一助になればと、この再放送及び松山放送局の連載記事とコラボする形で、ブログの方に毎回 「NHK 『坂の上の雲』 の思い出」 としてロケ風景などを中心に、直接の当事者としてではなく部外のお手伝いの者として見聞きしたところをご紹介したところです。
ブログでは時間が経つと流れてしまって判りにくくなりますし、私にとっても良き思い出でもありますので、当該記事を纏め直してここで改めてご紹介する次第です。 司馬遼太郎氏の原作 「坂の上の雲」 のファンの方々にもお楽しみいただけたらと思います。
記事中の写真は基本的に私が撮ったものですが、当時の関係者としての都合上全てにNHKさんのロゴを入れております。 また私が撮影したもの以外についてはその都度その出典を明示しております。
最終更新 : 02/Jul/2017