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第13話 「日本海海戦」 前編 (日本側)



NHKドラマスペシャル 『坂の上の雲』 の最終である第13話 『日本海海戦』 の前半 (再放送の第25回) は、前回第12話 『敵艦見ゆ』 の終盤での敵前大回頭開始に引き続き、本ドラマ最後のクライマックス、日本海海戦です。 もうこれはもう私も待ちに待った海軍の出番です (^_^)

海戦の流れについてはもうご説明の必要はないと思いますので、各シーンのロケについてご紹介を。

第13話での 「三笠」 艦上シーンは基本的に加賀・日本元気劇場の三笠オープンセッでの撮影で、平成22年5月13日から6月1日までの第3回ロケになります。

この第3回ロケは戦闘シーンでのアクションが多くなりますので、ロケ開始に当たりまずは安全祈願から。




    

ただ、この第3回ロケは天気にはあまり恵まれませんで、NHKのスタッフの皆さん方はかなりヤキモキの連続でした (^_^;

スケジュール的にかなりきつくなりましたので、映像に雨粒さえ映っていなければ後は何とか、とかなり無理をして撮影した日も。




( 照る照る坊主ならぬ、照る照るカラス? )

しかしながら、天候、セットの制約など色々ありましたが、監督始めスタッフの皆さん全員の努力によって素晴らしい映像になりました。






被弾シーンは、前回ご説明しましたように先に穴の開いたパネルを取り付けておき、全ての準備を整えて 「よ〜い、スタート!」 「ドン!」 で撮ります (^_^)


    


射撃シーンなどもセットの制約の中、役者さん達が上手く演技してくれまして、これだけのものが撮れていればドラマとしては十分かと。




( 撮影を終えて  皆さん満足そうないい顔してます )

撮影の中心となる監督、映像部さん、音声さん等が陣取る 「ベース」 は左舷側の見えないところに設置しました。 何か一見ホームレスのテント小屋のようですね (^_^;




( 後ろ姿は第13話の演出の加藤拓監督 )

ところで、前部艦橋上の露天艦橋ですが、セット上非常に高いところにありますし、またかなり狭いので、結局この部分の大写しシーンの一部は監督さんの満足のいくものが撮れないことが判りました。 そこで元々の予定には無かったのですが、急遽NHK渋谷総局のスタジオにこの露天艦橋だけのセットを作って、スケジュール追加で撮り直すことに。




VFXチームさんが後で実に上手く手を入れてくれていますので、ドラマ上で流れる映像を見る限りでは、ここのスタジオでのものも元気劇場さんでの撮影もほとんど区別がつかないかと。

NHK 『坂の上の雲』 の海軍関係のロケは、この渋谷のスタジオでの撮影をもって全て撮了となりました。


ところで、このドラマのロケが陸軍関係の一部を除きほぼ終了した平成22年11月に、撮影終了を祝う打ち上げが行われました。




で、私もお呼びいただき、散々飲んでいましたら ・・・・ VFXチームさん達に囲まれまして、「これからが私達の出番です。 桜と錨さん、終わったと思って逃げないで下さいよ!」 と (^_^;  結局、翌平成23年末の第3部放送直前までお手伝いが続くことに。

でも、第12話後半〜第13話前半にかけての日本海海戦シーン、実に素晴らしい映像になっていると思われませんか? 流石はVFXのプロ集団の良い仕事ですね。

長くなりますのでここで区切らせていただき、ロシア側のことはこの後に。







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 最終更新 : 02/Jul/2017