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第4話 『日清開戦』 前編




 「高陞号事件」 シーン


第4話 『日清開戦』 (再放送の第7回) は前回の最後の 「高陞号事件」 の続きで、東郷艦長の 「浪速」 が 「高陞号」 を撃沈するに至るまでのシーンから始まります。

既にお話ししましたように、「浪速」 艦上は平成20年11月の第1回川口ロケでの撮影です。




( 6インチ速射砲  尾栓開閉や旋回・俯仰などは可動、これはなかなかのデキです )



 北京ロケ ( 「高陞号」 ロケセット)


「高陞号」 船上での場面は、川口ロケに先立つ10月6〜7日の北京ロケでのものになります。

ロケ場所は市内から車で1時間程の郊外にある 「飛騰制作有限公司」 という大変に大きな撮影所。 (現在は 「星美今晟影視制作中心」 となっているようです。)


( 元画像 : Google Earth より )

   

( スタジオの東ブロックの正面 )

ここの広い敷地の一角にある (当時あった) トウモロコシ畑の中に 「高陞号」 のセットが作られました。 海など周りは後で合成しますので、これで十分です。




   

( 甲板にはちゃんとキャンバーも表現されています )





   




   

( 左 : 「高陞号」 船長役のKarl氏  右 : 中国兵隊長役の李氏 )

    

( 左 : 中国側監督の陸氏とADさん  右 : 人見大尉役の大木聡氏と通訳のWu Jinshiさん )

   

( 打合せ中のスタッフ )

そして撮影の途中で清国兵を演じた中国側出演者の皆さんの集合写真を。




当時はこれを中国側出演者さん達への記念写真のサービスなのかな、と思っていましたが、実はこの写真、ドラマの 「高陞号事件」 シーンの最後で効果的に使われています。 柴田監督、さすがですね (^_^)


ドラマでは続いて 「高陞号事件」 を受けて首相官邸において総理大臣伊藤博文 (加藤剛氏) に山本権兵衛 (石坂浩二氏) が外相陸奥宗光 (大杉漣氏) と共にこれを報告するシーンですが、この撮影は東宝緑山スタジオで行われましたが残念ながら私は参加しませんでしたので ・・・・




 北京ロケ ( 紫禁城オープンセット)


続くシーンは、紫禁城でのパーティへ代理公使小村寿太郎が袁世凱と李鴻章に会いに乗り込む場面。 北京ロケ2日目の夜に、同じ 「飛騰制作有限公司」 の西ブロック内にあるオープンセット地区で撮影したものです。

 ここには広大な敷地の中に紫禁城を始め昔の街並みなど実に様々なセットが作られています。


   




私は 「高陞号」 関係がこの日の午後で終わり、後は翌日の帰りのフライトまでフリー。 「高陞号」 セットでの撮影が終わったところで、スタッフから 「車で人見大尉役の大木聡さん達と一緒にホテルへ送りますのでどうぞ」 と言われたのですが ・・・・ 別にホテルに帰ってもすることは特にありませんし (ホテル周辺の夜の散歩は前日既に済ませていますので)、折角の機会ですからこれを逃す手はないとそのまま居残って撮影を “見学” することに (^_^)




   




   

( 右は李鴻章役の任大恵氏 )

撮影には全く関わりませんので、皆さんの邪魔をしないように見て回ります。 これはなかなか面白かったですね。 小村寿太郎役の竹中直人氏の撮影合間合間の思わぬ素顔が見れたり (^_^)


( セット片隅のベースにて 手前が記録の野田さん、奥が柴田監督 真剣です )

続いて、 「高陞号事件」 について東郷が海軍省の山本権兵衛に呼び出されるシーンです。 これは平成20年12月18、19日横浜の緑山スタジオ・シティで。 (う〜ん、この時の写真が出てこない ・・・・ )


第4話の前半 (再放送第7回) での海軍関係はここまでです。

 この後は遼東半島での好古関係が続きますが、この戦闘シーンは北京ロケに続く内蒙古での10日間のロケで撮影されました。

ロケ隊は北京からそのまま移動しますので、冗談半分 (いえ半分は本気で) で “私も内蒙古、行ってみたいな〜。 エキストラで参加するので一緒に。” と言いましたら、ADさんから真顔で “いいですけど、桜と錨さん、防寒の用意がないでしょ。 凍えて死にますよ。” とのことで諦めました。

後で聞いたら、実際ロケ隊が現地滞在中は猛烈な寒さだったそうです。 ある長いカットの時にリテイクの要求が出たところ、あまりの寒さに馬上の秋山好古役の阿部寛氏が思わず “ヤダ” とボソッと呟いたとか呟かなかったとか ・・・・ (^_^;







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 最終更新 : 02/Jul/2017