第3話 『国家鳴動』 後編 |
第3話の後半 (再放送の第6回) は、日清戦争の開戦を目前に控え、真之が 「筑紫」 の航海士として勤務しているシーンからです。
「築紫」 の甲板上で真之が花田兵曹と語り合う場面ですが、これは平成20年12月10〜15日の第2回川口ロケにおいて、第1回川口ロケでの 「浪速」 のセットを改修して 「築紫」 としたものです。 (このロケの時に第1話での 「築紫」 引渡しのシーンも撮ったことは既にお話ししたとおりです。)
何故かこの花田、本ドラマでは練習航海の 「比叡」、「定遠」 見学時の 「高千穂」、そしてこの 「築紫」 と、真之と一緒に転勤してきております。 これは史実には無い (あり得ない) 話しですが、真之にまつわるエピソードの一つとして、この後の第4話での 「築紫」 の戦闘シーンに繋げるためのもので ・・・・ “ドラマですから” (^_^;
そして続くシーンが、明治27年7月25日の豊島沖海戦の短いCG映像の後、清国兵を搭載した英国商船を 「浪速」 が撃沈した有名な 「高陞号事件」 の場面で、艦長はもちろん東郷です。
( スタッフとの事前打ち合わせにおける製作中の 「浪速」 セット )
この 「浪速」 の場面は、「築紫」 関連シーンより先の、平成20年11月26〜28日の第1回川口ロケでの撮影になります。
この時の肝心なロケ日の27日はあまり天候に恵まれませんで、冬の寒い雨模様の日でした。 しかも場面は白い夏服。 艦長役の渡哲也氏始め出演者の皆さんはちょっと大変でしたね。
( ストーブで暖をとりながらの出番待ち )
もっともカメラさんや映像部の皆さんに言わせると、カンカン照りの時よりは、多少曇天の方が後で画面の見栄えを調整するためには良いそうですが ・・・・ (^_^;
「浪速」 の砲撃場面は、もちろん私の出番です (^_^)
( セットの都合で右舷側の側砲には外側に甲板砲用の楯を付けてそれらしく (^_^; )
第3話 『国家鳴動』 は、この高陞号事件の立ち上がりまでで、続きは次の第4話 (45分バージョンの再放送の第7回) になります。
なお、「浪速」 から望遠鏡で見た 「高陞号」 甲板上の清国兵の映像は、平成20年10月の北京ロケでのものが元になっています。 この北京ロケのお話も次回で。
最終更新 : 02/Ju1/2017