第7話 『子規、逝く』 後編 |
第7話 『子規、逝く』 の後半 (再放送の第14回) は、タイトルどおり子規の最期がメインになりますので、真之の出番は沢山あるものの、海軍関係としてはあまりありません。
まずは根岸子規庵に子規を見舞ったのに続いて、横須賀に出張した真之が、子規の最期が近いことを悟るシーンです。 これは平成21年6月14〜22日の舞鶴〜江田島〜呉ロケでのもの。 前回の第7話前半で出てきた江田島赤煉瓦の廊下での撮影を午前中に行い、午後呉に移動しての強行軍で。
ドラマでの設定は横須賀鎮守府なのですが、横須賀には適当なロケ地が無く、監督の佐藤幹夫さんが旧呉鎮守府 (現海上自衛隊呉地方総監部) の庁舎裏の景色が気に入られたことから、ここを見たてて。 もちろん庁舎も含めて本来の横須賀鎮守府の風景とは全く異なりますが、画面上の雰囲気重視と言うことで。
真之が階段を登るところは、現在も残っている庁舎裏の大階段です。 この大階段は大変に立派なものですが、場所的に一般の方々でこれを実際にご覧になった方はそう多くはないと思います。 私も、ここに何のためにいつこの様な階段が作られたのかはよくわかりません。
(因みに、写真右側の平らなコンクリートがかつての鉄道のプラットフォームだったところで、引き込み線は国鉄呉駅から海軍工廠まで引かれており、途中の鎮守府裏のここに停車場が設けられていました。)
幅が広く、高いことに加えて、傾斜が急ですので、上から見下ろすとちょっと ・・・・ (^_^;
( 因みに、この大階段の脇にはこういうもの ↓ もありますが、別に歴史遺産として保存されているわけではなく、単に放置されているに過ぎません。)
真之が地面に座ってジェーン海軍年鑑を見るところは、庁舎の裏庭です。 ここはちょっとした庭園風 (池などもあります) に作られており、現在でも観桜会や呉港内の花火大会での納涼会の際の会場となるところでもあります。
続く横須賀から戻る列車内で子規死去の新聞記事を見る場面ですが、これは私は参加しておりませんが多分渋谷のスタジオ・ロケのはずです。
ただしこのシーン、実際には海軍士官、それも海軍少佐が三等客車に乗ることなどはないのですが、当時の横須賀線の汽車には二等以上は無かったのか ・・・・ あるいは監督の意向による演出上のものなのか ・・・・ ?
そして、子規の死去後、真之が子規の墓参りをしてるところで律 (菅野美穂さん) と出会うシーンがあります。 ここでも注意してご覧いただくと “あれっ?” と言うところがあるのですが、お気付きになられましたでしょうか?
編集段階で見つけて指摘をしたのですが、「気が付かなかったことにして下さいね」 と言われてしまいました (^_^;
( 帽子を ・・・・ )
今回の最後は、真之が胃腸を痛めて入院した場面で、病室で兄嫁の多美 (松たか子さん) が看病したり、季子 (石原さとみさん) や律が見舞いに来るシーン、続いて共立女子職業学校へ真之が律に会いに行くシーンがあるのですが、こういう華やかな場面のロケにはお呼びがないのですよね 〜
最終更新 : 02/Jul/2017