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第12話 『敵艦見ゆ』 前編



第12話 『敵艦見ゆ』 の前半 (再放送第23回) はいよいよクライマックスの日本海海戦へ向けてドラマは展開していきます (^_^)

とはいっても、陸軍関係も奉天の会戦などがありますので ・・・・ で、今回の第23回は二〇三高地を攻略して旅順艦隊を全滅させ、連合艦隊が修理のため日本に回航、「三笠」 は呉に戻ったところからになります。

もう申し上げるまでもなく、「三笠」 の艦上シーンは加賀・日本元気劇場で、艦内シーンは成城・東宝スタジオでのものです。




( 加賀・日本元気劇場の三笠セットについては、このあと少し纏めてお話しする予定ですので、その時に。)


続いて、東郷以下が宮中に参内するシーンに引き続き、真之が我が家に戻るシーンになります。 こういうところは、私達はお呼びがかかりませんでしたので ・・・・ 真之の軍帽の帽周が古いままなのはご愛敬で (^_^;

同じロケ・セットでのロケは、ドラマ上の時期が異なる時のものを、それも時期の順番ではなく、一度に纏めて色々撮影しておりますので、中にはこのようなところが出来てしまっています。

後で他のロケでのものと組合せて一つのシーンに編集する時になっても、もう撮り直しはできません。

ちなみに、それまで軍帽の周囲に将官、佐官、尉官の階級に応じた金線が巻かれていたものが廃止され、全て黒毛織物で統一されたのは、明治37年5月のことです。



この後は黒溝台の戦いで、阿部寛氏の出番が続きますが、この戦いに秋山支隊が勝利した後のところで、マダガスカルのノシベに停泊するバルチック艦隊のシーンが出てきます。

湾内の艦隊全体のCGに続き、ロシア艦に現地人が小舟に乗って物売りに来る場面がありますが、平成21年5月のマルタ・ロケでのものです。

艦橋に集まるロシア乗員達の場面はロシア艦セットで。




そして、物売りの小舟はシャロー・タンクでの撮影です。




ところが、現地人役のエキストラさん達、スタッフからの “陽気に” という要求に恥ずかしがってなかなか思うように演技してくれません。 そこでスタッフの一人がロシア艦に見立てた福井丸セットの上から上半身裸になっての即席ダンスを。 これを見たエキストラさん達が喜んで、やっとノリノリに (^_^)






そして、修理を終えた連合艦隊が佐世保を出港、鎮海湾へ向かうシーンです。

ここも、佐世保出港時の見送りは熊本の三角でのものに合成、「三笠」 艦上と艦内はそれぞれ加賀・元気劇場と東宝スタジオでのものです。

長官公室でのシーンは、元々の台本ではセリフは何も無かったのですが、それでは淋しいので 「この場面で何か一言」 との監督の求めに応じて、清河が東郷に報告する 「現在のところ鎮海湾着は予定どおりの見込です」 のセリフを急遽その場で提案したもの (^_^)

また、佐世保出港時に 「三笠」 後甲板で軍楽隊が 「行進曲 軍艦」 を演奏する場面がありますが、これは地元小松工業高校ブラスバンド部の皆さんのボランティアです。

ただし、現代っ子ばかりで帽子を被った後ろ頭の髪が長いので ・・・・ 流石にこの撮影のために坊主にしてくれとは言えませんので、カメラアングルの工夫と、後は少々画像をレタッチ (^_^; で



奉天の激戦が続く中、秋山支隊が戦線の背後に迫ろうとするところで、クロパトキンは突然として奉天を撤退、日本軍がこれを占領したところで、今回はここまで。

あっ、第12話前半 (再放送第23回) も結局陸軍がメインでしたね (^_^;  いえいえこれからです、海軍の出番は。







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 最終更新 : 02/Jul/2017