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公刊 『海上自衛隊二十五年史』 (昭和56年)



ここで公開しますのは、昭和56年に海上自衛隊25年史編纂委員会が編纂し、海上幕僚監部から製本版本紙を 「部内限り」 とし、資料編と共に部内全般などに配布したものです。

内容は昭和20年の終戦時からの情勢・動向に始まり、昭和27年の警備隊創設以降昭和52年の4次防までと、これに昭和56年までの動向の若干を加えたもので、内容的にはいわゆる “一般史” で、秘密事項に関わるものは全く含まれておりません。


   

しかしながら、なぜか海上自衛隊は今日に至るまでこの 『海上自衛隊二十五年史』 及び 『同 資料編』 ともに一般には公開しておりません。

とは言いつつ、『海上自衛隊50年史』 編纂の時に、その50年史と合わせてこの25年史のWEB版のCDを作成して製本版と共に部内全般などに配布しましたが、海上幕僚監部ではこのCDを 「木曜会」 (元海将の集まりの会) などにおいてかなりの数を非公式に配っているのです。

もちろんこのCDには何時、誰・何処に配ったのかを記録するための一連番号などもふられていなければ、取扱い上の注意事項などの記載もありません。




それなのに何故このWEB版まで作りながら一般に公開しないのでしょうか? この25年史などは、それこそ国民の血税を使ってきた国の機関として、その経緯を含めて一般に明らかにしていくことは責務であり義務であると考えるのですが ・・・・


防衛省・海上自衛隊としては今後ともこの25年史を公開する動きは見られないようですので、私の責任においてこのWEB版CDを元に本紙の文字起こしをして編集したものを本サイトにおいて公開することにした動機・理由です。


( CDのWEB版は、表示専用のソフトをインストールする必要がありますし、各ページも大変に見難くかつWEB表示にしてはレベルが低いので、そのままでは問題が大きいです。


この『海上自衛隊二十五年史』は公式なものであり、当時の海上自衛隊について語るときには少なくともこの内容を基礎・基本としたものである必要があります。

ただし、この25年史の内容には、次の点について注意を要します。

     (1) 昭和56年の編纂の時点でさえ既に失われた資料や記録などの文書類がある。
     (2) 秘密に関わる事項・内容については全く記載されていない。
     (3) 官公庁としての歴史文書であるため、現場としての率直かつ忌憚のない意見・所見では無く、
         当たり障りのない文章・表現とされている。


ここで公開しますものは、本紙についてはWEB版CDを基にしつつ文字起こしをし、読みやすいようにA5サイズに14ポイントの文字を使用した他は、元の製本版の構成及び文章はそのままとし、表についてはWEB版CDのものを、写真は製本版からより大きなサイズにしたものとしています。

また、『資料編』 はカラーの図表が中心であるため、製本版をそのままディジタル化して加工し編集してありますが、全部で約350ページあり、サイズが大変大きくなりますので、公開は 300dpi としております。


なお、公開する二十五年史の本紙及び資料編ともに、残念ながらご存じのとおりのネット事情により印刷及び加工については不可の設定とし、各ページの上下にロゴを入れております。 もし研究者の方で印刷可能バージョン、あるいは資料編でより高い解像度のものなどのご希望がございましたら、掲示板又はメールなどでお聞かせ下されば考慮いたします。

勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。



海上自衛隊においてその沿革を記録するものとしては、『海上自衛隊史』 『海上自衛隊年史』 の2つがあります。

前者は組織としての “正史” で、海上幕僚監部や各部隊、機関などで適宜その都度管理及び運営に関する重要事項が追記されるもので、通常は秘密文書扱いとなっておりますが、基本的に箇条書きで列挙され、内容等については要約がある場合もありますが基本的にはその詳細はありません。 いわば記録としての “帳簿” です。

これに対して後者の年史は、この公開する25年史をご覧いただいてお判りのように、部内一般向けの海上自衛隊の歴史を記述したもので、前回編纂時から25年を超えない間隔で編纂するものとされています。 従いまして、海上自衛隊としては25年史、50年史が出されておりますので、次は75年史と考えられます。 また各部隊、機関などにおいてもこの海上自衛隊年史に準じたものが作成・編纂され発刊されております。




公刊 『海上自衛隊二十五年史』  (本紙文字起こし編集版) 完 !!
  表紙 ・ 巻頭写真集 ・ 目次
  第1章 海上警備隊の創設まで (S20,08 〜 S27.04)
  第2章 警備隊時代 (S27.04 〜 S29.06)
  第3章 海上自衛隊創設時代 (S29.07 〜 S33.03)
  第4章 1次防時代 (S33.04 〜 S37.03)
  第5章 2次防時代 (S37.04 〜 S42.03)
  第6章 3次防時代 (S42.04 〜 S47.03)
  第7章 4次防時代 (S47.04 〜 S52.03)
  第8章 新海洋法の幕開けとともに (S52.04 以降)
  あとがき ・ 奥付




公刊 『海上自衛隊二十五年史 資料編』  (ディジタル加工・編集版) 完 !!
  表紙 ・ 目次
  I   総括年表
  II  防衛
  III  組織 ・ 編成
  IV   人事 ・ 厚生
  V   服制 ・ 旗章
  VI   教育 ・ 訓練
  VII  予算
  VIII 装備
  IX  施設
  X   民生協力
  XI   年表
  XII  参考
  XIII 歴代主要職員
  XIV  殉職隊員、 奥付






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 最終更新 : 19/Feb/2023