本著は東京水交社が昭和３年に発行したもので、昭和初頭までの旧海軍艦船について、その艦名由来、経歴、要目などを簡潔に纏めたものです。

編纂者は海軍嘱託であった浅井将秀氏で、氏は既にこの展示室公開の第８回目『海軍軍備沿革』　（大正１０年　海軍大臣官房）でも取り上げたとおり、明治創設期からの旧海軍史について貴重な史料を数多く残されました。

本著に書かれている個々の内容は、すでに戦後の一般刊行物などでもよく知られているものですが、艦船名について旧海軍の当事者が戦前に纏めたものを、その原典の形そのままで皆様にご紹介する価値は十分にあるものと考えています。

（故浅井氏についての著作権保護期間は既に満了しております。　また、版権元の東京水交社も消滅しております。）

艦船名などについては、このＨＰでも相互リンクいただいている ＨＮ「hush」氏の『The Naval Data Base （近代世界艦船事典）』 というすばらしいサイトがありますので、本著は当該サイトの根拠文書の一つとしてご覧いただければよいかと思います。　したがって、本著の正誤などの考証及び昭和初頭以降の旧海軍艦船については、当該サイトでご確認下さい。

全３１３頁を見開きにして１つのＰＤＦファイルで公開 いたします。　ただし、約８Ｍバイトありますのでダウンロードの際にはご注意 ください。

なお、原典での艦船名掲載順序は艦艇籍編入順とされ、巻末に“アルファベット”順の索引が添付されておりますが、本公開史料はＰＤＦ版作成に当たり閲覧の便を考えて“あいうえお”順のしおりを付けてありますのでご活用下さい。

また、本著には『艦船種類別標準らん表』とい大変大きな（約Ａ０サイズ）１枚ものの付録が付いており、これはこれで大変貴重なものですが、残念ながら省略させていただきます。