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光州航空基地 |
光州航空基地は、韓国の全羅南道光山郡 (現在の光州広域市) に開戦後に計画・造成された練習航空隊用の航空基地で、昭和20年3月に出水航空隊が解隊・移転し、新たに光州航空隊として置かれたのを始まりです。 元々は昭和10年に民間飛行場として建設されたものを昭和17年になって旧陸軍が接収したものとされていますが、旧陸軍での使用状況などは不明です。
終戦時の旧海軍史料では、元あった飛行場を廃止して西側隣接地に新たな飛行場を建設中で、滑走路1本は使用可能 (東西1000m、幅40m、小型機用) であったとされていますが、その他の施設等についてはどの程度完成していたのかは判りません。
光州航空隊の状況の概略は次のとおりです。
昭和20年 3月 1日 同 同 昭和20年 5月 5日 同 |
光州航空隊開隊、元の出水航空隊をもって編成 第十二連合航空隊に編入 練習航空隊に指定され、陸上練習機操縦教育を担当 練習航空隊の指定解除 隊第十二航空戦隊 (第五航空艦) に編入 |
終戦後の状況については不明ですが、1953年版の米軍地図には記載されており、朝鮮戦争当時も使用されたものと考えます。 その後1964年に南西約4kmの所に新たな飛行場が作られて現在の軍民共用の光州(Gwangju)空港となっており、本航空基地は廃止されたようです。 衛星写真を見る限り、現在では一帯は全くの近代的な市街地の真っ直中となっており、旧海軍時代を窺わせるものは見受けられません。
現在の衛星写真から、周辺航空基地との関係。 黄色文字は陸上機、緑色は水上機です。 ( 元画像 : Google Earth より ) |
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1953年版の米軍地図より。 | 現在の状況地図。 南西約4kmに光州空港が出来、再開発によって今では市街地の真っ直中となっています。 (周辺広域地図表示) |
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終戦時の旧海軍史料より。 大変に写りが悪いですが、滑走路の配置などが判ります。 | 衛星写真による現在の状況。 旧海軍時代を窺わせるものは何もないようです。 ( Google Earth より ) |
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旧陸軍関係史料より。 元々の基地のレイアウトはこれであったと思われます。 |
指揮所前での記念写真 (撮影時期不詳) |
3機編隊で離陸滑走中の中練 (撮影時期不詳) |
最終更新 : 05/Aug/2018