甕津航空基地

甕津航空基地は、現在では北朝鮮の黄海南道甕津郡に開戦後に造成された航空基地ですが、その詳細については不明です。　終戦時の旧海軍史料では第１滑走路は使用可能 （東西１５００ｍ、重量８トンまで） で、その他の施設等も一応整っているようですが、詳細はよく判りません。　　

また、ここを原駐基地とする航空隊はありませんでしたので、どの様に管理され、使用されたのかもよく判りません。

終戦後の状況についても不明ですが、１９５３年版の米軍地図には記載されており、朝鮮戦争当時も使用されたものと考えます。　また少なくとも１９８３年版の旧ソ連軍地図でも記載されておりますが、現在の衛星写真では農地が拡がる一帯の中に滑走路跡が残るだけとなっており、何時廃棄されたかなどは判りません。　現状では非常時の応急的な使用でも不可能であると考えられます。

		現在の衛星写真から、周辺航空基地との関係。　黄色文字は陸上機、緑色は水上機です。 （元画像 ： Google Earth より）
1953年版の米軍地図より。		現在の状況地図。　北朝鮮国内にあるため、当然ながら詳細については何も表示がありません。 　　　　　　（周辺広域地図表示）
19983年版の旧ソ連軍地図より。　この時点までは一応基地として存続していたと考えられます。
終戦時の旧海軍史料より基地のレイアウト図。		衛星写真による現在の状況。　第２滑走路跡も何とか識別できます。 （元画像 ： Google Earth より）

最終更新　：　05/Aug/2018