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『海上護衛参考書』 (昭和29年 大井篤)



一般の方々では 「海上護衛戦」 と聞かれて直ぐ頭に浮かぶのはおそらく 大井篤氏がものした同名の 『海上護衛戦』 で、これは古典的名著であり、現在に至るもこれを上回るものはいまだに出ていないと言って差支えないでしょう。


本書は昭和28年に初刊が出されて以来、いまだに出版され続けております。



その大井篤氏が同書執筆に続いて 海上自衛隊向けに同書の内容との重複を極力避けて説いたものが、昭和29年に当時の海上自衛隊術科学校から部内向けに出された のが今回ご紹介する 『海上護衛参考書』 です。


当初は 「部外秘」 でしたが、その後これは解除となり、かつ更にその後に史料そのものが廃版となってしまいましたので、海上自衛官でもこれを読んだことをある者、あるいはこれの存在を覚えている者は少ないのではないでしょうか ?


私は現役の若い時に某所でこれが埃を被って眠っているのを見つけて、旧海軍に関する研究のためにとコピーを一部とっておいたものです。 しかしながら、現役の間もそしてOBになってからも、この史料のことは他からは聞いたことがありませんし、しかも今ではどこにどれだけ残っているのかは判りません。


こういう貴重なものを、と思い、退職後になってこれをディジタル化して保管・保存しましたが、ページ数が多い (表紙とも103頁) こともあってこれを整形及びゴミ取りは手間暇がかかりますので、表紙以外の全頁をディジタル化したままの (暫定版) としてPDF形式にて公開 いたします。 ただし、ご存じのとおりのネット事情により、大変残念ながら印刷及び加工については不可の設定としており、また各頁の上下にロゴを入れています。


もし研究者の方で印刷可能バージョンなどのご希望がございましたら掲示板又はメールなどでお聞かせ下されば考慮いたします。 勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。




『海上護衛参考書』 (S29 大井篤) (暫定版)
(9.14Mバイト)






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 最終更新 : 28/Apr/2024