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『日本海軍潜水艦事故摘録』 (海上自衛隊 昭和41年)



昭和41年に海上自衛隊が出した 『日本海軍潜水艦事故摘録』 のご紹介です。

旧海軍では戦闘に伴う戦没や損傷以外に、衝突や座礁などにより多数の潜水艦が事故を起こしております。 有名過ぎるほど有名な明治43年の第6潜水艇の沈没に始まり昭和16年の伊66潜の損傷に至るまでの概要を、昭和41年になって海上自衛隊が 残された旧海軍の史料に基づき事故態様別に区分して約370ページに纏めたもの です。

発行は当時の第1潜水隊群で、群司令はかの有名な海兵63期の筑土龍男氏でした。 本史料の作成・発行については当筑土氏本人の強い意向によるものと考えられます。

しかしながら、当時100部が印刷されたとされていますが、教育・訓練において使用されたとは聞いておりませんし、どこにどの様に配布されたのかも不詳で、しかも印刷されたのはこの当初の1回のみのようです。

私は現役中、たまたまさる所に眠ったままになっているのを見つけてそのコピーをとりましたが、本史料について見たのはこの一つだけで他には見たことがありませんでしたし、またこの様なものがあることさえも聞いたことがありませんでした。

う〜ん、これも今となっては海上自衛隊のどこにどれだけ残っているのか ・・・・ ?

大変にページ数が多いためとても整形・ゴミ取りをする余裕がありませんので、ディジタル化した時のままのものをPDFファイルとしたもので良ければ、この方面に関心のある研究者の方にはご要望があればご提供したいと思っています。


なお、facebook の某所で大正13年に佐世保港外で演習中に軽巡 「龍田」 と衝突して沈没した 「第43潜水艦」 の話題が出ましたので、その事故の概要について本史料からのものを整形・ゴミ取りをしてFPDファイルにしたものを参考提示しました。

この 「第43潜水艦」 についてここでも PDF形式にてその全頁 (5頁) を公開 いたしますが、ご存じのとおりのネット事情により、大変残念ながら印刷及び加工については不可の設定としており、また各頁の上下にロゴを入れています。 勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。

ただし、この 「第43潜水艦」 の記事には、別紙として事故の査問委員会の意見書の全文(6頁)が掲載されていますが、あまりに専門的なところがありますので、このPDFファイルでは省略しております。




日本海軍潜水艦事故摘録 表紙



第43潜水艦沈没事故概要
(263Kバイト)






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 最終更新 : 03/Mar/2024