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『 十二糎三十連装噴進砲参考書 』 (横須賀海軍砲術学校 昭和20年)



ここで公開しますのは、旧海軍の横須賀海軍砲術学校防空部が昭和20年2月に比島沖海戦の戦訓などにより改良した 「十二糎三十連装噴進砲」 についての教育用参考書 で、海鷹型空母に搭載されるものを基準としてその機構・構造や作動、そして四式射撃装置を含む砲員の操法などを解説したものです。


内容は、十二糎三十連装噴進砲についてですが、その基となった同二十八連装との比較が網羅されており、両噴進砲について今に残る史料としてはもっとも詳しいものであり、単に三十連装の参考書としてでなく、二十八連装も合わせたものとして貴重なものであるといえます。


ただし、本史料は防衛研究所ともう一か所の2か所に保管されていますが、元々が手書きガリ版で質の悪い藁半紙に印刷されたものであり、しかも印刷は大変に見難く、かつ経年劣化のためもあって、その2か所のものを付き合わせて良い方を読み解いていく必要があります。


ここで公開しますのは、その両者の良い方から1つにし、ディジタル化にあたりコントラストを高めて可能な限り文字を読めるようにしたもので、今後はこれによって全文の文字起こしをすることも何とか可能なところまで出来ましたが、残念ながら判読不可能な文字列があり前後の文から推定によらざるを得ないところがありますし、挿入されている図はどうにもならないものが含まれています。





とはいっても、原本に基づきこれ以上のもの作成不可能と思いますので、つきましては本史料を PDF形式にて全文を公開 して、後世に残したいと考えますので、どうか二十八連装及び三十連装噴進砲についてじっくりとお楽しみいただきたいと存じます。


ただし、ご存じのとおりのネット事情ですので、残念ながらPDFはサイズを小さくし、かつ印刷及び加工は不可の設定とし、また各頁に当サイトのロゴを入れております。  もし研究者の方などでロゴの無い印刷可能バージョンや元のより大きなサイズのものなどのご希望がございましたら、お聞かせ下されば考慮いたしたいと思います。


勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。




「 十二糎三十連装噴進砲参考書 」 (昭和20年)
(6.25Mバイト)






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最終更新 02/Oct/2022