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ご来訪 75万名達成記念企画



『 比島沖海戦戦訓 (噴進砲之部)(審議用) 』(横須賀海軍砲術学校 昭和19年)



ここで公開しますのは、旧海軍の横須賀海軍砲術学校が昭和19年11月に比島沖海戦の戦訓を「水上砲戦」「対空戦」及び「噴進砲」の3つに区分して纏めたものの内で、当時開発・実用化されて急ぎ空母及び「伊勢」型戦艦に装備した「十二糎二十八連装噴進砲」について、その戦訓資料の審議用として作成した 『比島沖海戦戦訓 (噴進砲之部)』 です。


内容は、同砲を装備した各艦の戦闘経過概要と所見、そしてこれらによる横須賀海軍砲術学校としての所見からなるもので、開発・実用化及び装備を急いだ為に対空兵器としては不完全・不十分な点が多々指摘されているものの、この種兵器の有効性が述べられております。 そして、この戦訓に基づき改良を加えた「十二糎三十連装噴進砲」の開発へと進むことになるものです。


本史料の全容は、その原典も含めて今日においてもネット及び一般刊行物としても公表されておらず、おそらくここでの公開が初めてのものであると思います。 その点からもここで公開する意義・価値は十分にあるものと自負しております。


特に、特に装備各艦の運用・戦闘状況の概要については、貴重なものがあると考えます。


つきましては、本史料を PDF形式にて全文を公開 して、後世に残したいと考えますので、どうかじっくりとお楽しみいただきたいと思います。


ただし、ご存じのとおりのネット事情ですので、残念ながら印刷及び加工は不可の設定とし、また上下に当サイトのロゴを入れております。  もし研究者の方などで印刷可能バージョンなどのご希望がございましたら、お聞かせ下されば考慮いたしたいと思います。


勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。


なお、本史料は当時まだ正式な文書ではなく 「審議用」 とされており、そのためもあるのか、最終の24ページ以降が欠落しております。 これは防衛研究所に保管されている別の同一文書を確認しても同じ状態ですので、今となっては致し方ないものとご了承下さい。




「 比島沖海戦戦訓(噴進砲之部 」 (昭和19年)
(1.09Mバイト)






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最終更新 28/Aug/2022