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『 海軍を想う −後継者のために伝え残したいこと− 』 (昭和59年)



ここで公開しますのは、昭和59年に海上自衛隊幹部学校がその創設30周年記念の一つとして、当時存命であった旧海軍出身者による旧海軍における戦時体験、教訓等の寄稿を求めたものを纏めたものです。


多くは戦争体験を通じて得られた意見、体験であり、初陣の事、戦場で得られた教訓、海軍の伝統と反省、戦史に関する事、等々多岐に渡ったものです。


しかしながら、どうもう幹部学校側からの依頼の仕方が少々悪かったものと考えられ、その内容には副題にある 「後継者のために伝え残したいこと」 とは多少レベルを異にするものも含まれております。


言い換えると、幹部学校に学ぶ学生に対して、中級及び上級幹部としての戦史、指揮統率などの参考としての面からは、必ずしもその目的に沿ったものとは言い難いものとなっております。


これもあってか、本史料が多くの寄稿を取り纏め、かつわざわざ民間の印刷・製本会社に外注してまで作成されたにも関わらず、それ以降どのように配布され活用されたのかなどは全く不明です。


実際のところ、私が幹部高級課程学生として1年間幹部学校に在校中に、本史料については読んだことはもちろん、その存在について聞いたことも見たこともありませんで、定年退職間際になって同校の書庫に埋もれていた1冊を見つけてコピーを取っておいた次第です。


また、私が現役のときも、退職してからも、同僚やOB達から本史料のことを聞いたことも全くありませんし、現在となっては、まだ海上自衛隊に残されているのかどうかも判りません。

とはいっても、本史料は上に記したとおり、それぞれの記事は旧海軍出身者自らの手になるもので、旧海軍及び戦史についての貴重なものも多く含まれておりますので、このまま世に知られること無く葬られてしまっては大変に勿体ないものです。 そして、もし仮に本史料が海上自衛隊に残っていたとしても、今後とも海上自衛隊自身から公開されることはまずあり得ないことでしょう。

つきましては、現役及びOBの海上自衛官のみならず、この方面に関心のある一般の方々のために PDF形式にて全文を公開 して、後世に残したいと考えます。


ただし、ご存じのとおりのネット事情により残念ながら印刷及び加工は不可の設定とし、また上下に当サイトのロゴを入れております。  もし研究者の方などで印刷可能バージョンなどのご希望がございましたらお聞かせ下されば考慮いたしたいと思います。


勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。




「 海軍を想う 」(昭和59年版)
(27.6Mバイト)






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最終更新 27/Mar/2022