『 陸軍軍政史資料 』

ここで公開しますのは、昭和３０年に陸上自衛隊幹部学校が学生教育の参考資料として作成したもので、明治初めから昭和期までの旧陸軍の軍政史、というよりは制度史を時系列で羅列したものです。

海軍史を研究する上では、どうしても横並びの陸軍の制度がどうなっていたかを知る必要がある場合が出てきますが、この程度のものが横にあれば何かと便利かと思います。

私の手元にあるものは、かつて某所のゴミ箱に処分のため捨てられていたのを見つけて参考にとコピーをとって、原紙はまた元のゴミ箱に返しておいたものですが ・・・・ 心ある人によって元のとおり保存されていればいいのですが。

しかしながら、コピーをとったものも大変に見にくいものですので、退職後になってからしばらくして、もう少しきれいなもののコピーをと思い陸自に問い合わせたことがありますが、当の幹部学校も含めて陸自には既に全く残っていないとの正式返答がありました。　

現在では終戦までを網羅した新しい別のもの、あるいは改訂版が作られたので、ということなのかもしれませんが、それならそれで、どこがどのように変わったのかを明確にするために原本の１つはキチンと保存するのが当然だと思いますが ・・・・

ということで、私の手持ちをディジタル化し、ゴミ取りと整形を始めましたが、大変に手間暇がかかり、今回の公開には明治編までしか間に合いませんでしたので、残りの大正・昭和編は暫定版としてコピーのままの見にくいものをご紹介します。

また、中には所々「部外秘」と書かれたページがありますが、なぜそうなっているのかは不明です。　しかしながら、内容的には敗戦によって解体された旧帝国陸軍の過去の経緯についてで、現在では秘密でも何でもないものですので、そのままとしております。

なお、本史料の編纂者は不明ですが、おそらく旧陸軍の関係者ではないかと考えられます。

本史料はディジタル化し、明治編はゴミ取りと整形をし、た上で、そして後半の大正・昭和編は元のコピーをそのままディジタル化しただけで、それぞれ 一つずつのＰＤＦ形式にて全文を公開 いたしますが、ご存じのとおりのネット事情により残念ながら印刷及び加工は不可の設定とし、また上下に当サイトのロゴを入れております。　　もし研究者の方などで印刷可能バージョンなどのご希望がございましたらお聞かせ下されば考慮いたしたいと思います。

勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。

また、大正・昭和編はゴミ取りと整形が終わりましたら、改めて公開することとします。