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ご来訪 666666万名達成記念企画



『日本帝国海軍の研究・開発 (1925-1945)』



ここで公開しますのは、昭和31年に海上幕僚監部調査部が部内参考資料として出したものですが、内容は終戦後の極東米海軍司令部 (COMNAVFE) からの質問に対する旧海軍関係者の回答を取り纏めたものです。


内容は、1925年 (大正14年) から終戦時までの旧海軍の研究・開発についての状況で、組織・編成・陣容、所掌、具体的な研究・開発の項目などを網羅しています。


終戦直後に実施された米海軍対日技術調査 (USN Technical Mission to Japan) 以降も、在日米海軍によって旧海軍の調査が継続されていたものの一貫の一つで、TMTJ は各部門については詳細なものの、全体的についてはこれには含まれていないものです。


現在においては、その後の調査・研究によりこれらの内容については更に検証されていますが、当時の関係者の証言を取り纏めたものとして貴重であり、珍しいものと思います。 


また、敗戦によって旧海軍が消滅したことにより、その成果を発表する場を失った関係者が、米海軍の尋問に対する回答という形ではあるものの、それらを素直に記録として後世に残そうと考えていた一面も伺えます。


ただし、編纂者による最後の所感のところは、日本の工業力の貧弱さのせいにした少々自己満足的な買い被り過ぎと、感じるのは用兵者側からする見方と思うのは私だけでしょうか?


とは言え、この種のものが海上自衛隊から公表されることはまずありませんので、お楽しみいただければと思います。


なお、本史料は当時の海幕調査部が部内参考史料として出したものですが、その取り纏めは具体的に誰が行ったのかなどは不詳です。


本史料をディジタル化しゴミ取りと整形をした上で 一つのPDF形式にて全文を公開 いたしますが、ご存じのとおりのネット事情により残念ながら印刷及び加工は不可の設定とし、また上下に当サイトのロゴを入れております。


もし研究者の方で印刷可能バージョンなどのご希望がございましたら、掲示板又はメールなどでお聞かせ下されば考慮いたします。


勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などもご自由になされて結構です。




「 日本帝国海軍の研究・開発 」
(5.6Mバイト)






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 最終更新 : 21/Jun/2020