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『露艦隊三戦記』




ここで公開します史料は、明治40年に時事新報社が 『露艦隊来航秘録』、『露艦隊幕僚戦記』、『露艦隊最期実記』 をそれぞれ邦訳して出版したものを、同年に改めてこれらを1つに纏めた 『露艦隊三戦記』 として出版したものです。

『露艦隊来航秘録』 はロジェストウィンスキー提督の幕僚の一人であった造船技師ポリトウスキーが、クロンスタッドにおいて旗艦 「スワロフ」 に乗艦してから日本海海戦4日前までを書き綴った手記を妻に送ったもので、戦後この妻により出版されたものです。

『露艦隊幕僚戦記』 は、同じくロジェストウィンスキーの幕僚の一人 (セミョーノフと推定される) が、日本海海戦の2日前から5月27日ロジェストウィンスキー提督が重傷を負い旗艦 「フワロフ」 を退艦する時に最期の命令を発するまでを回想したものです。

『露艦隊最期実記』 は第3艦隊の将校の一人の手になるもので(氏名など不詳)、第3艦隊が本隊たる第2艦隊に合流した5月9日から5月28日のネボガトフ提督の降伏談判までを著したものです。

バルチック艦隊の遠征と日本海海戦での様子については日露戦争後に出されたプリボイ著 『ツシマ』 がよく知られ、これまでに日本でも邦訳版が幾度か出されてされていますが、これはあくまでも “小説” です。

これに対してこの三戦記はいずれも当事者たる将校及び同相当官がものしたものであり、その史料的価値ははるかに高いと言えます。

PDF形式にてそれぞれの全頁を一つのファイルにして公開 いたします。 ご存じのとおりのネット事情により、大変残念ながらいつもどおり印刷及び加工については不可の設定としておりますが、今回はロゴや透かしなどはいれておりません。

もし研究者の方で印刷可能バージョンなどのご希望がございましたら掲示板又はメールなどでお聞かせ下されば考慮いたします。 勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。

なお、現在では 『来航秘録』 と 『幕僚戦記』 の2つは近代ディジタルライブラリーで公開されていますが、画質などの点ではあまり良好とは言い難いものがあります。 (この2つは何故か検索ページのタイトルと内容とが反対になっています (^_^; )




『露艦隊来航秘録』 『露艦隊幕僚戦記』 『露艦隊最期実記』
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 最終更新 : 04/Sep/2016