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『合衆国海軍発達小史』 |
ここで公開しますのは、George R. Clark の 『A Short History of the United States Navy』 の原本及び邦訳版です。 原本の初版は1910年ですが、昭和12年に軍令部が邦訳したものは1927年に出されたこれの第6版です。 この第6版は、初版に対して Carroll S. Alden の手によって第1次大戦を主とするその後の推移・情勢等が追記さたものです。 多分著作権の問題からと思われますが、軍令部版は 「部内限」 とされ、水交社などから一般に出版されることはありませんでした。 海軍大学校には蔵書として20冊が収められ、学生の教育に利用されたものと考えられます。 本頁で公開しますものも、その海軍大学校蔵書であった内の1冊です。 今日において、旧海軍は米国や米海軍などの実状について軽視したとの批判もたまに見られますが、本書のように軍令部が自ら翻訳して将校教育に使用したことを考えただけでも、その批判は必ずしも適当ではないことがお判りいただけるかと。 今日に至るも日本語で読める米海軍史についての出版物はあまり手頃なものがありませんので、1927年の段階までとは言え、米海軍の発達についての通史として、手軽な読み物として格好のものです。 かつ “short history” と言いながら500頁を越えるものであり、十分参考になるものと考えます。 なお、ディジタル化に当たり、軍令部版は印刷の関係で写真や絵画があまり綺麗ではありませんので、原本にあるものと差し替えましたことをお断りいたします。 この点がオリジナルどおりではないと言えばないのですが。 (このためファイルサイズが少々大きくなってしまいました。) この軍令部版は公刊されなかったこともあって、国立国会図書館を始め主要な機関・学校等の図書館にもほぼ収蔵されていないようです。 今日においても適当な米海軍史が無い現状と合わせると、本サイトにおいてこれを公開する価値はあるものと考えます。 日英版の両方を PDF形式にてそれぞれの全文を公開 いたしますが、ご存じのとおりのネット事情により残念ながら印刷及び加工については不可の設定としております。 もし研究者の方で印刷可能バージョンなどのご希望がございましたら掲示板又はメールなどでお聞かせ下されば考慮いたします。 勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。 |
原 本 | 軍令部訳版 | |
32.5Mバイト | 35Mバイト |
最終更新 : 12/Jan/2015