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サイト開設満7周年記念企画 |
『海軍応用戦術』 (秋山真之、明治36年) |
ここで公開しますのは、秋山真之 (海兵17期) が明治36年に海軍大学校の第4期将校科甲種学生に対する講義内容を纏めたもので、内容的には先に公開した 『海軍基本戦術 第一編、第二編』 の続編になります。 残念ながら本史料は表紙が新たなものとなっており、このため表紙以外のページの出所・原典が明らかではありません。 また、現在では明治40年の第3版及び第4版が残されているだけですが、本文の筆跡も今に残るこれらのものとは異なることから、学生の誰かが書き写したものかもしれません。 しかしながら、内容的にはまったく一致しており問題はなく、当時の講義内容そのままであると言えます。 本史料は手書きであり、かつ私の所有しますものはそのコピー(のコピー)であるため、大変に見難いものとなっております。 このため私が活字起こしした版を併せて公開します。 本史料の内容についての細かな解説及び所見などについては、機会があればまた別に行いたいと思いますが、まずはこの第1級の史料を存分にお楽しみいただきたいと存じます。 ただし、いつも申し上げているように、本史料は本来が実務経歴もそれなりにある海軍大尉クラスを対象とする内容のものですから、現在の研究者の人達がこれを読みこなすには相当の知識と感性が要求されることは間違いありません。 そのことを忘れて、論文書きなどでよく見られるように、元史料の一部の文言だけを好きなように取り上げて勝手な解釈をするようなことをすると、とんでもないことになりかねないことには注意が必要です。 PDF形式にてその全頁を公開 いたします。 本史料の内容は一般刊行物においては既に幾つかのもので紹介されておりますが、ネット上も含め 原本そのものの形で公開したものは本邦初 である思います。 ただし、ご存じのとおりのネット事情により、大変残念ながら印刷及び加工については不可の設定としており、また各頁の上下にロゴを入れています。 もし研究者の方で印刷可能バージョンなどのご希望がございましたら掲示板又はメールなどでお聞かせ下されば考慮いたします。 勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。 |
『海軍応用戦術』 | |
史料原典版 | 活字起こし版 |
(2.6Mバイト) | (0.3Mバイト) |
最終更新 : 25/Dec/2012