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『 終戦時の日本海軍艦艇 』 ( 第2復員局 昭和22年4月 ) |
本史料は、昭和22年4月に当時の第2復員局が米軍 (GHQ) の指示に基づき作製し提出した公文書で、正式な文書名は 「Japanese Naval Vessels at the End of War」 (Administrative Division, 2nd Demobilization Bureau April 25 1947) です。 内容は、戦艦 「長門」 に始まり、特設艦艇、そして曳船などの小艦艇に至るまでの終戦時に残存した旧海軍全艦艇、並びに陸軍の一部艦船の状況・状態を網羅したもので、恐らく米軍から支給されたと考えられるレター・サイズの用紙に印刷され、製本されています。 (本公開史料ではディジタル化のために多少サイズを変えています。) 終戦直後の慌ただしい中で各地に散在するこれら艦艇の資料を集めて編集したため、細部については必ずしも正確を期しがたいところがあったのは当然のことであって、これをもって本史料の価値が損なわれるものでは全くありません。 むしろ如何にGHQの指示とはいえ、この様な時期によくここまで纏められたと感歎させられる次第です。 現在に至るもここまで網羅した一般出版物は皆無と言って良く、その意味でも旧海軍艦艇研究のための必須の基礎資料の一つであり、極めて貴重なものであるといえます。 なお、表紙裏に 「山本」 という印を押した記注がありますが、この 「山本」 とは最後の海軍省軍務局長であった山本善雄少将のことです。 本記注により、本史料が第2復員局の “公文書” であったことが証明されていると言えます。 当サイトご来訪10万名の大台達成感謝記念として、本史料の 全頁を1つのPDFファイルで公開 いたします。 本史料を当サイトにて公開できますことは、管理人の大いなる喜びであり、また誇りとするところです。 ただし、約33.6Mバイトあります のでダウンロードの際にはご注意ください。 なお昨今のネット事情から、一人歩き防止のため印刷・加工はできないようにファイル設定をし、また本文頁には透かしを入れてありますことを予めご承知ください。 敢えて申し上げるならば、故福井静夫氏が “Compile” したとして自分の名前を記載していますが、本来このような公文書に個人の名前を出すようことはするべきものではありません。 当時から既に氏の売名行為が始まっていたことを示す証拠でもあります。 ( “Edit” と言わなかっただけがせめてもの救いですが) また、本史料の原紙を私有化した氏が、後になってこの原紙に加筆・修正したものを自分の著書として出版しております。 これも本来なら許されるべきものではありませんが、色々な手段を使って旧海軍艦艇の残存資料の大部分を私物化し、占有してしまった後となっては、他の誰もが表立ってそれを指摘するのを躊躇ったものかとも推測されます。 氏がかつて自ら 「終戦の日に旧海軍艦艇の全貌を後世に残すことを決意した」 と言っていますが、私に言わせるとむしろ 「終戦の日に旧海軍艦艇研究家としての自分の名を残すことを決意した」 と言った方が正解と思っています。 それは生前の氏の行為・活動の跡を見ていただければ明らかかと。 |
『 終戦時の日本海軍艦艇 』 |
(33.6Mバイト) |
最終更新 : 20/Sep/2015