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『 海軍短艇教範 』 ( 海軍省 大正14年達第33号別冊 ) 『 短艇操式 』 (海軍省 昭和9年達第81号別冊) 『 短艇運用術参考書 』 (海軍兵学校 昭和6年) |
ここで公開します短艇についての3種類の教範類は、海軍における短艇の操縦・操作法、整備法、及び運用法などについて記述されたものです。 ご存じのとおり、「短艇」 とは、主として艦船に搭載される機動艇 (汽艇、内火艇、艦載水雷艇、等)、橈艇 (ランチ、ピンネース、カッター、等) 及び櫓艇 (通船、伝馬船、等) の総称のことです。 『海軍短艇教範』 は3種の内で最も権威のあるもので、短艇についてその操縦・操作法はもちろん、整備法、運用法など全ての項目について網羅して規定しています。 ただし、本教範にはご覧いただけるとお判りのように、かなりの誤字脱字がありまして、その部分に添削がなされております。 このためもあり、また項立てももう少しスッキリしたものするため、昭和9年には改訂版が出されましたが、書かれている内容にはほとんど違いはありません。 『短艇操式』 は、特に短艇の操縦・操作法について定めたもので、この項目については上記の教範より具体的かつ詳細に書かれています。 ここで公開しますのは、昭和11年に兵用図書株式会社から印刷販売されたもので、本来の海軍文庫配布のものではありませんが、内容は全く同じです。 『短艇運用術参考書』 は、海軍兵学校における生徒教育用のもので、操縦・操作法及び取扱法について上記の2つより詳細に解説されたテキストです。 特に、附録として付けられている 「短艇事故蒐集録」 では60もの各種短艇事故が解説されています。 兵学校卒業後の初級将校として 「艇指揮」 に就く時や艇長・艇員となる部下下士官兵の指導に役立てることが目的で、また今日においては大変貴重な記録でもあります。 改めて申し上げるまでもなく、海軍ではこれら短艇を運用する際に、重要な用途など必要な場合にはその艇を指揮するための将校たる 「艇指揮」 を乗せます。 この艇指揮には通常中・少尉の若手が当たるのが伝統です。 一時的にではあれ、また小さな短艇であっても、海軍将校として “指揮を執る” というのは嬉しいことであり、かつ栄誉なことでありました。 この伝統は現在の海上自衛隊の艦艇部隊にも引き継がれています。 旧海軍について、特にその艦艇などを研究されている方、艦船模型を作られている方、海戦史・海戦記などを読まれる方、等々に 「艇指揮」 になったつもりで是非一度お読みいただき、船乗り気分を味わっていただきたいと思います。 表紙を除く目次、本文、付録、及び付表・付図の全頁を見開きにして1つのPDFファイルで公開 いたします。 ただし、それぞれ 約4.7Mバイト、1.2Mバイトあります (「短艇運用術参考書」 は公開準備中) のでダウンロードの際にはご注意ください。 |
『 海 軍 短 艇 教 範 』 | 『 短 艇 操 式 』 | 『 短艇運用術参考書 』 |
(4.7Mバイト) | (1.2Mバイト) | (準備中) |
最終更新 : 14/Nov/2010