本史料は旧海軍史料そのものではありませんが、 第二復員局残務処理部が将来の戦史編纂に備えて 太平洋戦争における諸記録を纏めることを企図して作業したものの中の一つです。

内戦及び外戦航空部隊、並びに航空機搭載艦艇部隊の編制及びその航空機の定数について、その変遷を開戦時からほぼ毎月１日現在のものを表形式で纏め、それに月途中のものを注記しています。

ここに示されているのはあくまでも“定数”であって“実配備数”ではありません。　しかしながら、本史料を順に追っていくことによって、旧海軍における航空兵力運用の考え方を窺い知ることができる貴重なものであると言えます。

勿論本史料は「一次史料」に分類されるものではなく、これの利用については原典たる旧海軍の内令等の根拠史料により再チェックを要することは言うまでもないことですが、全体の流れを把握するのであればそこまでする必要はなく、本史料で十分なものと思います。

本コーナーでは「内戦部隊」「航空機搭載艦艇」及び「外戦部隊」の３つの区分に基づき、それぞれ その全てをＰＤＦファイルで公開 いたします。