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メジュロ航空基地
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メジュロ航空基地は、マーシャル諸島のマジュロ環礁 (Majuro Atoll) の東南端にあるタイラップ (ダラップ) 島 (Dirap Island、Darap Island) に所在する水上基地です。
終戦までの日本統治時代には同環礁は 「メジュロ」 と称されておりましたが、現在では英語名表記に合わせて 「マジュロ」 と呼ぶのが一般的になっています。
本基地は、開戦後になって着工され、昭和17年中に概成 したとされていますが、その正確な所在地も含め、基地の具体的な状況については日本側及び米側に記録が無く、全く不明です。
戦史叢書ではメジュロ環礁のタイラップ島に第一飛行場、ジアリット (ダーリット) 島 (Dyarrit Island、Darrit Island)) に第二飛行場のそれぞれ水上基地があったとされていますが、詳細は全く不明です。
なお一説には、タイラップ島に陸上基地があったとするものもありますが、旧海軍及び米軍の史料、並びに戦史叢書にもその様な記載はありませんのでその根拠とするところの出所は不明です。
本水上基地について情報をお持ちの方がおられましたら、是非ともご教示下さい。
概成後にも水上機の配備は無く、基地の管理要員など300〜400名程度がヤルート (イミエジ) 基地から派遣されていた程度とされていますが、昭和17年中頃 (一説では7月) にはヤルートやミレに撤退したとされています。
このため昭和18年2月の米軍侵攻に当たり、米軍は航空偵察により同環礁には日本軍はいないと判断しており、2月1日に上陸を開始し、同日中に無血占領を完了しています。
米軍占領後は本水上基地はそのまま放棄されたようで、代わって直ちにタイラップ島及びダーリット島 にそれぞれ滑走路1本の陸上基地を建設するとともに、環礁内に艦隊錨地を整備し、ウルシー環礁とともに終戦まで米海軍の一大前身根拠地となったことはご存じのとおりです。
米軍が占領後に建設した上記2つの陸上基地は、戦後放棄され現在では既に跡地は市街地になっており、またタイラップ島の中心から西に約12km程離れたところに新たに民間飛行場が建設されてマジェロ国際空港 (Majero International Airport) となり、国内・国際線が運航されているようです。 (いずれも時期不詳)
( 写真収集中 ) | ||
最終更新 : 25/Mar/2019