大正2年度艦隊戦闘射撃

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この写真帖は大正2年度に実施された第一艦隊、横須賀鎮守府艦隊、呉鎮守府艦隊による単艦戦闘射撃及び編隊戦闘射撃の記録です。 全25葉がアルバムに貼り付けられてたものですが、そのうち比較的状態の良いもの12葉を選んでディジタル化して公開します。

アルバムには詳しい説明などはありませんが、ここでご紹介する12葉は全て第一艦隊のもので、「河内」 と 「敷島」 が9月10日の甲隊による単艦射撃、編隊射撃は同月21日の乙隊によるものと考えられます。 ただし、この時の射撃についての記録などは防衛研究所にも残されていないようです。

日露戦争後の明治末期に一斉打方が英国より導入されたばかりで、まだ方位盤なども発明・装備されていない時代のものですが、斉射弾の散布の仕方や、大口径砲と中口径砲との水柱の立ち方の違いなどをご覧下さい。

ここでご紹介する原本は、元々は海軍省海軍文庫の蔵書として保管されていたもので、現在の保管管理者のご厚意によりディジタル化したものです。



(注1) : 当時の日本海軍の砲塔砲は動力の問題で交互打方が常用で、当時はこれを 「一斉打方」 と呼んでいました。 「河内」 及び 「敷島」 の主砲射撃の写真はまさにこれを表しています。

(注2) : 当時の編隊射撃は、後の統制集中射撃のような緻密な整斉としたものではなく、各艦が僚艦の発砲を見ながら出来るだけ交互となるように射撃していく方法です。



「河内」 (1)   「河内」 (2)   「河内」 (3)
   
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「河内」 (4)    「敷島」 主砲   「敷島」 副砲 (1)
   
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「敷島」 副砲 (2)   編隊射撃 (1)   編隊射撃 (2)
   
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編隊射撃 (3)   編隊射撃 (4)   「栗橋丸」に右横付け中の標的
   
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 最終更新 : 20/Aug/2017