この写真集は、2つの記念アルバムより主要なものを選んでディジタル化したものです。 一つは 『特務艦 「大泊」 記念写真帖』 、もう一つは 『陸軍運送船 「中華丸」 氷海運航記念』 で、両方とも元々は海軍省海軍文庫の蔵書として保管されていたものです。
ご承知のとおり、特務艦 「大泊」 は旧海軍が建造した唯一無二の砕氷艦であり、大正10年11月に竣工して直ちにシベリア方面に行動しました。 ここに掲載するアルバムはその時の実績に基づく小改造が行われた後の、大正11年〜12年始めにかけてのシベリア・樺太方面行動を記念してのものです。
残念ながら印刷及び紙質が大変悪いために折角の写真が活かしきれておりませんが、基準排水量僅か2千3百トンそこそこの小型艦でありながら、堂々の活躍ぶりをお伝えすることができるものと思います。
また、もう一つのアルバムは、山下汽船の 「中華丸」 を陸軍が運送船として傭入してシベリア方面輸送に従事させた時のものです。 この時の大正11年1月に 「中華丸」 はピレオ岬沖で氷海中に航行不能となったため、就役直後の 「大泊」 と水上機母艦 「若宮」 の2隻が救援に赴きました。 その救援に至る状況などは同アルバムの経緯書をご覧下さい。
この 「中華丸」 のアルバムにはその救援時の状況が含まれていますので、ここに 「大泊」 の記念アルバム抜粋と併せて、関連する写真を抜粋して一緒に掲載いたします。
以下の各画像は 「拡大写真」 の文字部分をダブルクリックすると、それぞれのものを別ウィンドウで拡大表示するようになっています。 基本サイズは 800 x 600dpi ですが、個々の写真では異なるものもあります。
残念ながら 『特務艦 「大泊」 記念写真帖』 は、元々の印刷が非常に悪いので、大きなサイズにするとその荒さが目立ってしまいます。 ご了承下さい。
「大泊」全景 | 氷上作業中 | 同 左 | ||
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同 左 | 艦尾付近 | 左舷後方よりする全景 | ||
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改造後の艦首部クローズアップ | 艦載艇の格納状況 | 中部上甲板 | ||
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横須賀工廠に入居中 | 同左、艦首正面より | 同左、左舷艦尾 | ||
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同左、両舷推進器と舵 | ||||
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アルバム内表紙 | アルバム作成の経緯 | 「中華丸」 全景と上原船長 | ||
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泥港で氷上荷役中 | ピレオ岬付近航行中の氷状 | 前甲板凍結の状況 | ||
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船体周囲を砕氷し自力脱出努力中 | 氷に閉じこめられた 「中華丸」 と 上原船長 |
救援に来航した 「大泊」 | ||
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「中華丸」 に横付け作業中の 「大泊」 |
横付け完了後の 「大泊」 と 「中華丸」 |
「中華丸」 を曳航準備中の 「大泊」 | ||
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「大泊」 の後を続行する 「中華丸」 | 同 左 | 救援の水上機母艦 「若宮」 | ||
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最終更新 : 05/Mar/2011