この絵画集は、凡例のところにも記されているとおり、基本的には全て旧海軍の 公式艦艇写真をもとに彩色画として描かれ 、明治２７年に海軍文庫から出版されたものです。　カラー写真はおろかモノクロ写真さえ満足に無かった当時における、いわゆる今日で言うところの“識別写真集”に相当するものです。

したがって、現在では素となった写真そのものの方も多くの出版物に掲載されており、個々の艦船について特段に珍しいというものはありません。　また、戦後になって再装丁された際に表紙及び裏表紙が換えられおり、保存のために仕方がないとは言え、元々の原本の外観とは異なるものとなっているのは残念です。

一般書籍としては、昭和４４年に講談社から出版された 『写真図説　帝国連合艦隊』 において約４頁を割いて 「明治２年函館戦争」 を除く本史料の５７枚全てが横７cmｘ縦５cmの縮小カラー版で掲載されておりますが、出典などは一切記されていません。

また、何枚かのものは、月刊誌 『世界の艦船』 ではモノクロ版で、また学研 『歴史群像　太平洋戦争シリーズ』 ではカラー版で掲載されるなど、結構あちこちの出版物で断片的に使用されています。

とは言え、本書は 日清戦争当時の旧海軍艦艇の全貌をカラーで記した貴重なもの であり、私のＨＰでその全てを皆様にお伝えする意義は十分にあるものと考えます。

ディジタル化に当たり、保存用は６００ｄｐｉでスキャンしてありますが、原本が如何に素晴らしい彩色画とはいえ、 経年による変色や汚れ、痛みなどが見られる ことは極めて残念であり、また私個人の技量不足もあって、 原本の元々の画質を完全には再現できないところがあることをご了承下さい 。　また、元々は各頁とも艦名の下に簡単な要目などが記されていますが、余り重要なものではありませんので、スキャン時に削除してあります。

以下の各画像は 「拡大写真」 の文字部分をダブルクリックすると、それぞれのものを別ウィンドウで拡大表示するようになっています。　初期設定では最初の６枚のみですが、ご希望の艦があればお知らせ下さい。

なお、各画像の色彩は、お使いのディスプレーの種類によって多少 （かなり） 表示のされ方が異なることは、申し上げるまでもないことと思います。

表　　紙		明治２年函館戦争		凡　　例
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目　次　１		目　次　２		『　筑　波　』
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『　雷　電　』		『　千代田形　』		『　春　日　』
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『　富士山　』		『　乾　行　』		『　　東　　』
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『　浅　間　』		『　第一丁卯　』		『　雲　揚　』
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『　孟　春　』		『　攝　津　』		『　肇　敏　』
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『　鳳　翔　』		『　日　進　』		『　龍　驤　』
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『　清　輝　』		『　石　川　』		『　天　城　』
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『　扶　桑　』		『　金　剛　』		『　比　叡　』
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『　磐　城　』		『　館　山　』		『　筑　紫　』
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『　迅　鯨　』		『　海　門　』		『　天　龍　』
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『　葛　城　』		『　浪　速　』		『　高千穂　』
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『　大　和　』		『　武　蔵　』		『　畝　傍　』
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『　摩　耶　』		『　愛　宕　』		『　鳥　海　』
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『　満　珠　』		『　干　珠　』		『　赤　城　』
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『　高　雄　』		『　八重山　』		『　厳　島　』
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『　松　島　』		『　千代田　』		『　千　島　』
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『　橋　立　』		『　大　島　』		『　吉　野　』
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『　秋津洲　』		『　操　江 』		『　小　鷹　』
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『　第一号水雷艇　』		『　第七号水雷艇　』		『　第十五号水雷艇　』
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『　第二十一号水雷艇　』		『　第二十二号水雷艇　』		裏　　書
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　最終更新　：　13/Oct/2008