|
|||||||
海軍省・軍令部 |
旧海軍の海軍省及び軍令部は、明治27年12月15日に麹町区霞ヶ関(現在の千代田区霞が関1丁目)の新庁舎落成に伴いって第5回目の移転を行い、昭和20年11月30日の海軍省廃止となるまでの間、通称 “赤レンガ” として軍政と軍令の総本山として君臨しました。
霞ヶ関移転までの状況は次のとおりです。
明治 2年12月20日 明治 5年 2月28日 明治15年 5月15日 明治19年 1月27日 |
兵部省本庁舎を京都から東京・旧鳥取藩邸に移転 海軍省設置に伴い、旧尾川家蔵屋敷跡の築地海軍所に移転 海軍省拡張に伴い、芝公園旧開拓使出張所跡に移転 赤坂葵町の旧工部省跡に移転 |
建物は当初の本館の他、その裏側の新館などが順次増築されています。
なお、昭和18年に敷地内南東側にあった衆議院議長公舎が海上護衛総隊司令部に、南側貴族院会館敷地内の貴族院議長公舎が軍令部総長公舎になり、また日比谷公園南西端に東京通信隊の兵員隊舎が作られたようです。
終戦後は、旧海軍省の建物は隣接する海軍大臣公舎も含めて昭和24年には解体されており、その跡地は現在では農林水産省及び厚生労働省などの合同庁舎が建っており、当時の面影を残すものは全く残されておりません。
昭和年代の海軍省正面。(正確な年代は不詳) | 昭和年代の海軍省。(正確な年代は不詳) | |
終戦後の地上写真。 東京大空襲の際に本館は1・2階を部分を残して焼け落ちたとされています。 |
最終更新 : 13/Jun/2021