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『 射撃指揮装置 GFCS Mk-56』 スタディ・ガイド集



ここで公開しますのは、海上自衛隊第1術科学校砲術科が幾度か改正を加えながら作成した幹部及び海曹士課程用のスタディ・ガイド(SG)集です。

これらは昭和56年に同校における幹部中級射撃課程での GFCS Mk-56 の名において教務において使用したもので、私が保管する原本には当時の私の書き込みが沢山あります (^_^)

本射撃指揮装置は、国産初の護衛艦「はるかぜ」(28DD)型に装備することで米国に要求したが認められず、護衛艦「やまぐも」(37DDK)からとなり、「やまぐも」型初期の3隻「やまぐも」「まきぐも」「あさぐも」と「みねぐも」型1番艦の「みねぐも」、及び護衛艦「たかつき」型の2隻「たかつき」「きくづき」に搭載されて3インチ砲及び5インチ砲の運用・管制に用いられましたが、平成15年(2003年)に護衛艦 「きくづき」 の退役をもって全艦艇から姿を消しました。

除籍艦に搭載されていた1基が用途廃止となり、江田島の海上自衛隊第1術科学校の第1砲術講堂横に置かれて展示されていましたが、しばらくした後に撤去されてしまい、現在では海上自衛隊からは名実ともに消え去っております。

ただし、ここでご紹介する海上自衛隊のSGではなく、元々の米海軍のマニュアルに本GFCSについての事項がいろいろ記載されたものがありますし、これらの図・写真などの方が遥かに綺麗です。

また、現用の装備品以外には関心がない海上自衛隊においては、現在もこの射撃指揮装置の正式な取扱説明書などは既に全て破棄されて一切存在しないと言うのが “公式の所見” です。 そして、当時のSGなどの資料が残されているのかどうかは判りませんが、例え残っていたとしても、これらが今後とも防衛省・海上自衛隊から公開されることはまずあり得ないと考えられます。

したがって、SGとはいえ、FCS Mk-56 についての公式の内容の日本側のものが公開されるのは初めてのことと思います。 ネットや出版物では色々言及されたものが出回っておりますが、それらと本資料と見比べていただくと色々面白い点があろうかと思います。

ご覧いただいてお判りのように、ここで公開しますSG集は 秘密文書の指定どころか、当時の 「取扱注意」 でも 「部内限り」 の文書でもなく、また内容的にも秘密事項は全く含まれておりません し、また現在の行政文書管理に関する法律・法令などに関わるものでもありません。 ただし 「射撃用レーダー Mk35」 SGの後半にある回路図には元の米軍資料からの複製を使用している為 「CONFIDENTIAL」 の記述がそのままとなっておりますが、当該SG作成の時点で既に解除になっていたかどうかは不明です。

ここで公開するSGは全て昭和56年頃使われていたものとはいえ、当時でもまだ質の悪い藁半紙にガリ版印刷のものですので、私の保管するものでも大変に見難いく、かつ不鮮明なところがあり、また図などは簡単な手書きのものとなっております。 加えて経年変化により紙質そのものが赤茶けて劣化してしまっております。

このためディジタル化に当たり可能な限りゴミ取りをすることとしましたが、時間的にもこの程度が精一杯であり、大部分はディジタル化したままのものを 「暫定版」 とせざるを得なかったことをご了承ください。 また、私が受講中に加筆したものなどは削除 (特に秘密事項) しておりますことをご理解願います。

PDF形式にて各パートごとの全頁を1つのファイルにして公開 いたしまが、ご存じのとおりのネット事情により、一人歩き防止のため大変残念ながら印刷及び加工については不可の設定としており、また各頁にロゴ又は透かしを入れています。 もし研究者の方で印刷可能バージョンなどのご希望がございましたら掲示板又はメールなどでお聞かせ下されば考慮いたします。

勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。




 射撃指揮装置 Mk56 概要 (S50.1.1) (暫定版)
 Mk56 GFCS 一般 (暫定版)
 射撃指揮装置 Mk56 機能説明書 その1 (暫定版)
 射撃指揮装置 Mk56 機能説明書 その2 (暫定版) ← NEW !!
 射撃指揮装置 Mk56 付図
 射撃指揮装置 Mk56 回路図 (S56.3.1) (暫定版)
 射撃用レーダー Mk35 (暫定版)






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 最終更新 : 15/DEC/2024