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練習艦 『かとり』  艦内一般配置図



第2に防衛力整備計画佐州年度の昭和41年度の予算により建造された海上自衛隊初の国産練習艦 で、基準排水量 3,350トン、満載排水量 4,100トンで、実習幹部や便乗者のための諸施設に加え、諸外国訪問における元首クラスの要人対応のために特別公室が設けられておりました。

平成10年3月に退役するまでの間、24回にわたる遠洋練習航海に参加し、この間に全航程 718,772マイル、延訪問国209ヵ国、寄港地307港を記録し、参加実習幹部は総計3,537名でした。

除籍後はスクラップとして売却の上、江田島の古沢鋼材で解体されました。 なお、平成6年には老朽化のため遠洋練習航海を「ながつき」が行ったことにより、この年の観艦式に初めて参加しており、翌平成7年度からは新造の「かしま」にその任務を引き継きました。

ここで公開します艦内一般配置図の内、側面図は私達が幹部候補生学校における候補生時代から使用した 『乗艦実習必携』 に収録されておりますが、平面図はありませんで、「かとり」 乗艦時に実習幹部の課題の一つとして線図のみのものが渡され、各自で区画名を調べて記入の上、指導官 (副長付) に提出させられたものです。

もちろん、私達防大卒にとってはこういうものはもう手慣れたもので、私は応急指揮所に行きまして、そこの応急指揮盤で区画名を確認してチャチャと書き込んで提出しました。 従いまして、区画名は手書きではありますが、当時の 「かとり」 の状況として正確なものです。

側面及び各甲板の図面をそれぞれPDF形式にて公開 いたしますが、ご存じのとおりのネット事情により、残念ながら一人歩き防止のために印刷及び加工については不可の設定としており、また各頁にロゴを入れています。

更にこれに加えて、資料の性格上、万が一当該PDFを拡大表示してスクリーン・キャプチャーで分割保存した上でこれを合成・加工したり、あるいはそれをトレースされる方もおられるかもしれませんので、その場合それがここで公開したものからの時はそれとすぐ判別できるような仕掛けをいくつか入れております。

もし研究者や当該艦に関係されたような方々の中で、印刷可能バージョン、あるいは正確な元画像データなどのご希望がございましたら、掲示板又はメールなどでお聞かせ下さればご事情により考慮させていただきます。

勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。




 

(各図面は左クリックでPDF版の大きなサイズのものを別ウィンドウ表示します。)







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 最終更新 : 05/Jul/2020