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『幹部候補生学校SG集』 (昭和48年度)



ここで公開しますのは、幹部候補生学校の昭和48年度の一般幹部候補生課程用のスタディ・ガイド (SG) です。

本資料をご覧いただいてお判りいただけるように、スタディ・ガイドといいますのは教科書 (テキスト) ではなく、講義内容のアウトラインのみが書かれたもので、学生は講義を聴きながら自分で必要と思うところを書き加えていく形になっています。 海上自衛隊における各学校・各課程において学生に配布されるのはほとんどがこのSG形式になっています。

既に45年以上前のものですが、当時私達が幹部候補生学校においてこの様なことを習ったというご参考としてご紹介します。

もちろん 秘密指定の指定された文書でもなく、また内容的にも秘密事項は全く含まれておりません し、現在の行政文書管理に関する法律・法令などに関わるものでもありません。

とは言っても、防大卒の第1課程学生といえども、幹部候補生として海自について初めて本格的に習いますので、各術科や業務などについてごく基本的な事項が網羅されたもので、この方面について関心のある一般の初心者の方々にも興味をもっていただけるのではと思います。

ただし、質の悪い藁半紙にガリ版印刷のものですので大変に見難く、かつ図などは簡単な手書きのものとなっております。 加えて経年変化により紙質そのものが赤茶けて劣化しております。

このためディジタル化に当たり可能な限りゴミ取りをしましたが、時間的にもこの程度が精一杯であることをご了承ください。 また、私が受講中に加筆したものなどは極力削除しましたが、囲みや線引きなどは文字にかかっているところや、略語、用語についてのところもありますので、それらは一部残っています。

PDF形式にてその全頁を公開 いたしまが、ご存じのとおりのネット事情により、大変残念ながら印刷及び加工については不可の設定としており、また各頁の上下にロゴを入れています。  もし研究者の方で印刷可能バージョンなどのご希望がございましたら掲示板又はメールなどでお聞かせ下されば考慮いたします。

勿論、公開いたしますファイルは、このままの形でしたら再配布などはご自由になされて結構です。







整形・ゴミ取り済みの表紙と目次のみのものを 「表紙・目次」 、表紙・目次を整形・ゴミ取りをした以外の本文はディジタル化したままのものを 「(暫定版)」 として公開しております。 これらの各スタディガイドについては今後時間が出来次第全頁を整形・ゴミ取りをして改めて公開して行く予定にしております。

候補生学校のSGで 「(欠)」 と表示のものは、下段の防衛大学校海上防衛学でのテキストをご参照下さい。


  「 砲 術 」   「 小火器 」   「陸上警備」 (欠)
  「 機雷掃海 」   「運用 (一般) 」 (欠)   「 運用 (錨泊法) 」
  「 運用 (重量物) 」   「 運用 (洋上作業) 」   「 運用 (応急救難) 」
  「 対 潜 」   「 対潜航空機管制 」 目次   「 潜水艦概説 」
  「 航海 (地文航法) 」 (欠)   「 航海 (天文航法) 」 (欠)   「 航海 (電波航法) 」
  「 航海計器 」 (欠)   「 海事法規 」 (暫定版)   「 行船法 」
  「 運動盤解法 」   「 航海 (信号規則) 」   「 通 信 」
  「 気 象 」   「 海 洋 」  
  「 蒸汽機関 (上) 」   「 蒸汽機関 (下) 」   「 ボイラ汽醸操法 」
  「 機関 (内燃) 」 (暫定版)   「 機関 (補機) 」 (暫定版)   「 ジャイロ 」 (暫定版)
  「 電 機 」 (暫定版)   「 消磁装置 」   「 応 急 」 (暫定版)
  「 復元性能 」 (暫定版)   「 CBR 」   「 機関要務 」
  「 航空機 (一般) 」   「 航空機 (運航) 」   「 航空機 (運用) 」
  「 航空機 (装備) 」   「 航空航法 」   「 海上航空戦 」
  「 勤務一般 (礼式等) 」   「 勤務一般 (航空) 」   「 勤務一般 (衛生) 」
  「 情 報 」   「 人 事 」 (暫定版)   「 補 給 」 (暫定版)
  「 経 理 」   「 部内法 」 (暫定版)   「 文 書 」
  「 厚 生 」   「 業務管理 1 」   「 業務管理 2 」
  「 海上実習必携 」 表紙・目次  


(参考): 海上防衛学テキスト集 (防大17期海上要員)


防大では平成12年までは陸・海・空の各防衛学教室において2学年以上の陸・海・空の要員別にそれぞれ将来の幹部自衛官として必要な基礎的術科教育も行われておりましたが、同年以降は “統合教育” 重視の名の下に防衛学教育学群として再編され、教育内容も国防論や当卒論などの共通科目を中心とするものに改められてしまい、要員別の術科教育については、訓練科目や卒業後の各幹部候補生学校での教育に譲ることとなりました。

しかしながら、平成12年以前でも、例えば海上自衛隊幹部候補生学校における1課程 (防大卒) の教育課程で行われた 「地文航法」 「天文航法」 「航海計器」 や船舶理論関係の科目 (「運用一般」 を含む) については、防大の海上防衛学での教育内容には及ばない内容と教育時数でした。

このため、幹部候補生学校のSGの内でこれらのものについては、防大でのテキストの方が内容的にも質的にも良いものであることから、私としては候補生学校卒業後早い段階で防大でのものの方を残して破棄してしまいました。

したがってこれらのSGはありませんので、代わりに参考として私達が防大で習った当時の次のものをディジタル化してご紹介することとします。


 「 航法 1 (地文航法) 」
 (暫定版)
 「 航法 2 (天文航法) 」
 (暫定版)
 「 航海計器 」
 (暫定版)
 「 船舶理論 」
 (暫定版)
 「 運用学 1 (艦船概要) 」
 (暫定版)
 「 運用学 2 (停泊・錨泊) 」
 (暫定版)


なお、蒸汽及び内燃機関についてのテキストは、当時としても幹部候補生学校のSGよりは遙かに優れた内容であり、かつ印刷・製本も上質紙を使った綺麗なものでしたが、反面高価でもあったことから教育終了後に回収となり学生には渡されませんでした。

その後、防衛学教育学群になって以降の早い段階で、教育が無くなり不要となったものは順次破棄・処分されてしまったとのことで、現在ではかなりのものが既に残されておりません。 この艦艇機関のテキスト類もその一つです。







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 最終更新 : 31/Mar/2024